キャンピングカークラフト計画、始動しました!
こんにちは、旅するクラフター日記へようこそ!
今回は、私にとって初めての大冒険――
「キャンピングカークラフト計画」をご紹介します。
このプロジェクトでは、自作のキャンピングカーで日本各地を旅しながら、
各地の自然や文化に触れて、インスピレーションを得て、
自分だけのクラフト作品を作り上げていく――そんなライフスタイルを実現していく計画です。
この記事でわかること
- このプロジェクトを始めたきっかけと背景
- 私が選んだベース車両のスペック
- キャンピングカーをDIYで作る際に守るべきルールや法規制
- 実現したい目標や、期待している成果
- 今後の更新予定や連載企画のご案内
キャンピングカーのDIYに興味がある方や、
「いつかは旅しながら暮らしてみたい」と考えている方にとって、
きっと参考になるような情報を、リアルな経験と失敗談も交えてお届けしていきます。
これから始まるクラフト×旅の物語、ぜひ一緒に楽しんでください!
初めに
実はこの「キャンピングカークラフト計画」、
始動したのはもう1年以上前、2024年1月のことでした。
そして現在――2025年2月時点で、すでにほぼ完成しています。
この記事からお届けする内容は、
当時の写真・メモ・記憶をたどりながら、あらためてまとめなおした記録になります。
なので、少し過去を振り返るような語り口になるかもしれませんが、
その分リアルな感想や発見もたっぷり詰まっています!
プロジェクト背景
~なぜキャンピングカーを自作しようと思ったのか~
このプロジェクトは、「旅」と「クラフト」を組み合わせた、新しい暮らし方の実験でもあります。
私は以前からずっと、
「いつか日本中を旅して、その土地の文化や風景からインスピレーションを受けて、
クラフト作品を作ってみたい」という夢を持っていました。
その夢を形にする手段として浮かんだのが――
そう、キャンピングカーでの旅暮らしです。
最初は「新車か中古のキャンピングカーを買おうかな」とも考えていました。
でも、実際に調べてみると…
- 価格が高い(想定以上!)
- 内装や設備がライフスタイルに合わない
- 作業スペースが足りない
- 「なんとなく既製品感」が気になる
- 中古だとキャンピングカーの状態が判断できない。
など、なかなか「これだ!」と思えるものが見つかりませんでした。
それならいっそ…
「クラフター」を名乗るなら、自分で作るしかない!
と腹をくくったのがこの計画の始まりです。
車の知識は多少ありますが、電装の知識ゼロ。
でも、「気合と情熱」だけは満タンにして、プロジェクトは静かに――そして熱くスタートしました!
キャンピングカーに求めた5つのこと
自作キャンピングカーを作ると決めたとき、
まず最初に考えたのは、「どんなキャンピングカーにしたいのか?」という理想のイメージでした。
旅の中で何をしたいのか?
どんな暮らしを送りたいのか?
それをもとに、必要な機能や仕様をひとつひとつ整理していった結果、
以下の5つのポイントを重視することに決めました。
✅ 1. 収納スペースの確保
クラフト材料、道具、日用品、食材…。
旅先で生活しながら作品を作っていくには、思っている以上に荷物が増えます。
限られた空間をいかに効率よく使うか?を考えながら、
十分な収納力を確保することを最優先にしました。
✅ 2. 快適な生活空間
長旅になればなるほど、車内で過ごす時間が大事になってきます。
圧迫感のある空間では、ストレスもたまりやすい…。
そこで、なるべく高さと広さを感じられる空間づくりを意識しました。
「ちょっとしたカフェみたいな落ち着く場所」――そんな雰囲気が理想です。
✅ 3. 作業スペースの確保
この旅の中では、
クラフト作業はもちろん、ブログの執筆や動画編集なども行う予定です。
そのためには、PC作業やものづくりに使える小さな“作業基地”が必要。
折りたたみ式のテーブルや、電源・照明などにもこだわる予定です。
✅ 4. 移動時の安全性
どれだけ快適でも、走行中に不安がある作りでは意味がありません。
構造や重心バランス、荷物の固定方法など、運転中に事故や揺れが起きにくい工夫が欠かせません。
また、法的なチェック(保安基準や積載制限)も最重要ポイントです。
安全第一で、長距離移動にも耐えられる仕様にしたいと思っています。
✅ 5. オリジナリティの追求
DIYキャンパーの先輩たちの情報は本当に参考になります。
でも――
「まったく同じもの」を作るのは、ちょっと違う。
そう思っています。
せっかく自分で作るなら、
「自分が一番快適に感じる形」をとことん考え抜いて、
世界に一台だけのキャンピングカーを作りたい。
そのために、アイデアを練って、手を動かして、失敗して、また工夫して…
そんなプロセスも含めて、このプロジェクトの面白さなんだと思います。
ベース車両に選んだのは「ボンゴトラック」
キャンピングカーづくりの要となるのが、ベースとなる車選びです。
私が選んだのは、マツダがかつて販売していた名車――「ボンゴトラック」です(現在は販売終了)。

この車には、以下のような特徴があります。
📋 ボンゴトラックの基本スペック
項目 | 内容 |
---|---|
車名 | ボンゴ(トラック) |
メーカー | マツダ |
年式 | 1996年式 |
エンジン型式 | L8 |
燃費 | 約11.2km/L(10・15モード) |
最大積載量 | 1000kg |
全長 | 4605mm |
全幅 | 1690mm |
その他の特徴 | ロングタイプ/ダブルタイヤ/ロータイプ |
なぜこの車を選んだのか?
いろいろな車種を検討した中で、最終的にボンゴトラックを選んだ理由は大きく3つあります。
✅ 1. 十分なスペースが確保できる
荷台が広く、クラフト道具や生活用品を載せても余裕がある。
居住空間と作業スペースを分けたい私にとって、これは大きなメリットでした。
✅ 2. キャンピングカーDIYの実績が豊富
少し前のキャンピングカーは、ボンゴトラックをベースにして作られているものがあり、
ネット上にもDIY事例が残っています。
「先人の知恵が参考にできる」という点でも、安心感がありました。
✅ 3. 中古市場での入手しやすさ
90年代の車ですが、まだパーツも流通していて、価格も比較的リーズナブル。
予算に限りがある中でも、理想のプロジェクトをスタートさせるにはぴったりでした。
キャンピングカーを作るときに守るべきルール
ここからは、キャンピングカーを作る際に避けて通れない「法的なルール」についてお話しします。
今回私が作るのは、トラックの荷台にシェル(小屋)を載せる、いわゆる脱着式キャンピングカーです。
この場合、シェルは構造変更ではなく「積載物」として扱われるため、
道路交通法で定められた「積載条件」に従って作る必要があります。
※ちなみに、市販のキャンピングカーは、積載物ではなく「特種用途車(キャンピングカー)」として登録されているものがほとんどです。
🚧 積載ルールは2022年に一部緩和されました
2022年(令和4年)5月13日、積載物に関するルールが一部改正・緩和されました。
これにより、キャンピングカーDIYにとって少しやりやすい条件になっています。
詳しくは、全日本トラック協会の公式サイトでも紹介されていますので、
気になる方は「積載の制限」などで検索してみてください。
(参考:全日本トラック協会|https://jta.or.jp)
🚚 今回のベース車両(ボンゴトラック)での積載条件
では、今回私が使用している「ボンゴトラック(ロングタイプ)」の場合、
どこまでOKなのか?をまとめたのが以下の表です。
項目 | 詳細 |
---|---|
積載の長さ |
全長4605mm × 10%=最大460.5mmまで前後に張り出し可。 荷台長2735mmなので、最大3195.5mmまでOK ※構造上、前に出すのは難しいため後方のみ想定 |
積載の幅 |
全幅1690mm × 10%=左右合計169mmまでOK。 → 最大幅2028mm |
積載の重量 | 1000kgまで(車両の最大積載量) |
積載の高さ |
軽トラは上限2500mm、 今回のトラックは最大3800mmまでOK ただし重心やバランスを考慮して、3100mm以下を目安 |
✍️ 補足メモ
- この積載条件を超えると違法改造扱いになる可能性があります。
- 車検や公道走行を考えるなら、「しっかり固定されている」「条件内に収まっている」ことが絶対条件です。
- 今後制作するシェルは、このルールを前提にサイズや重さを決めていきます!
プロジェクトの目標
~この挑戦を通して実現したいこと~
このプロジェクトを通じて、私が達成したい目標や、期待している成果は大きく3つあります。
🎨 1. 作品の創造
これまでのクラフト経験や、ネット・旅先から得たインスピレーションを活かして、
「自分だけの作品」を形にしていくこと。
量産品にはない、手作りだからこその温もりや、旅の記憶が詰まったクラフト作品を生み出したいと考えています。
📒 2. クラフトの記録
うまくいったことも、うまくいかなかったことも、
すべてを記録として残すこと。
設計の工夫、作業時の気づき、反省点など、次の作品づくりや誰かの参考になるよう、しっかりと記録していきます。
🧭 3. 情報の共有と発信
将来自作のキャンピングカーを作ろうと考えている方に向けて、
「これを読めば流れがつかめる!」と思ってもらえるようなブログにしたいと考えています。
- ベース車両の選び方
- 設計やデザインの考え方
- 実際の制作フロー
- 法的チェック・リスク管理
など、必要な情報をわかりやすくまとめていきます。
今後の更新に向けて
これからも、この「キャンピングカークラフト計画」の進捗を、
リアルな作業記録・写真・気づき・感情も交えて発信していきます。
設計編・施工編・完成後のレビューなど、パートごとにまとめて別記事として公開予定です。
クラフトや旅に興味がある方はもちろん、
「いつか自分もやってみたい!」という方の参考になれば嬉しいです。
以上で、初回の紹介記事はひと区切りです。
次回はDIYで作れるキャンピングカーの種類をご紹介していきます。
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