キャンピングカーDIY外装設計 (導入編):設計のポイントとおすすめアプリ

Hibiki

キャンピングカーを自作する上で、外装の設計はとても重要なポイントです。

外装の作り方ひとつで、

  • 雨風や気温の変化への強さ(耐久性)
  • 車内の居心地(快適性)
  • 電気や空調の使い方(エネルギー効率)

といった、旅のクオリティが大きく左右されます。

今回は、実際に私が制作した経験をもとに、
キャンピングカーの外装設計で押さえておきたい基本の考え方や、設計時に役立ったツールについてまとめました。

初心者の方にもわかりやすく、図解や実例を交えて解説していきますので、
これからDIYに挑戦したい方の参考になれば嬉しいです!

🛠 キャンピングカー外装設計の基本

キャンピングカーの外装設計は、単なる“見た目のデザイン”ではありません。
耐久性・断熱性・快適性・メンテナンス性――旅の質を大きく左右する重要な要素です。

構造次第で、

  • 車の重量や燃費
  • 車内の居心地
  • DIY後のメンテナンス性

といった点が大きく変わってくるため、目的に合った設計をしっかり考えておくことが大切です。

キャンピングカーの外装設計では、耐久性や機能性に優れた構造を確保しながら、移動時の負担を軽減することが求められます。外装の設計によって車両の重量、燃費、メンテナンスのしやすさ、快適性が大きく変わるため、目的に応じた適切な設計が必要です

🔍 外装設計で押さえておきたい5つのポイント

✅ 1. 耐久性(長く使える構造を)

キャンピングカーは、雨や風、強い日差し、寒暖差など、さまざまな環境にさらされる移動空間
特にフレーム部分には、耐久性の高い木材や金属(アルミなど)を使用し、
構造全体に無理のない強度設計を施すことで、長期間の使用にも耐えられる仕様に仕上げることができます

✅ 2. 断熱性・防水性(快適な空間づくりの基本)

車内を快適に保つには、断熱と防水が超重要!
断熱材をしっかり入れて外気の影響を抑えることで、夏は涼しく、冬は暖かく過ごせます。

また、防水処理を忘れると後々トラブルのもとに…。
特に「継ぎ目」や「角の部分」のシーリング処理
外装材には耐水性のある素材を選ぶのが基本です。

✅ 3. 軽量化(走行性と燃費を考慮)

外装材や構造材の選び方で、車の総重量は大きく変わります。
重量が増えすぎると、燃費が悪くなり、運転の負担も大きくなります。

とはいえ、軽さを追求しすぎて強度が落ちてしまっては本末転倒。
「軽くて強い」素材の選定バランスが、快適なDIYキャンピングカーづくりのカギです。

✅ 4. カスタマイズ性(あなたの旅スタイルに合わせる)

外装には、ドアや窓の配置だけでなく、

  • ソーラーパネルの設置
  • 外部収納の設計
  • 換気や配線の取り回し

など、暮らしの利便性を左右する要素が詰まっています。
「自分は旅先でどう過ごしたいか?」を考えて、外からも中からも使いやすい構造にするのが理想です。

✅ 5. メンテナンス性(あとあと助かる)

DIYで作ったキャンピングカーは、長く使いたいもの。
そのためには、メンテナンスしやすい構造を意識しておくと便利です。

たとえば:

  • 一部パネルが取り外せる構造にする
  • 外装に防汚・防錆コートを施しておく
  • よく触れる部分の素材を「掃除しやすい素材」にしておく

など、小さな工夫が後々の快適さを左右します。

✍️ デザインより「構造」を先に考える

キャンピングカーの外装は、
「かっこよく見えるデザイン」よりもまず、強く・軽く・使いやすくが基本!

デザインはあとからでも変えられますが、構造は土台になるので、
最初の設計段階でしっかり考えておくのがおすすめです。

🧱 外装に使用される主な素材とその特徴

キャンピングカーの外装には、木材・鉄・アルミがよく使われます。
それぞれに長所・短所があるので、用途や自分のDIYスキル、旅スタイルに合わせて素材を選ぶことが大切です。

🌲 木材

加工しやすく断熱性も高い、DIY向きの王道素材。

🔸 特徴

  • カスタマイズ性が高く、DIY初心者にも扱いやすい
  • 断熱性に優れていて、寒い地域でも快適
  • ホームセンターでも手に入る&比較的リーズナブル

🔸 メリット

  • 加工が簡単で自由にデザインできる
  • 断熱性が高く、車内の温度を保ちやすい
  • コストパフォーマンスが良く、手に入りやすい

🔸 デメリット

  • やや重く、燃費に影響が出る場合も
  • 湿気や水分に弱く、防水処理が必須
  • 腐食しやすいため、定期的なメンテナンスが必要

🔩

強度バツグンで安心感はあるが、DIYではちょっと手強い。

🔸 特徴

  • フレームの補強や構造材として使用されることが多い
  • 頑丈で、防犯性にも優れている

🔸 メリット

  • 耐久性が非常に高く、頑丈な構造を作れる
  • 外部からの衝撃に強く、安心感がある
  • 適切な防錆処理をすれば、長く使える

🔸 デメリット

  • とにかく重い! → 燃費や走行性に大きく影響
  • 加工が難しく、DIYにはやや不向き
  • 錆びやすいため、こまめな防錆ケアが必要

🪶 アルミ

軽くて錆びにくい、今どきDIYの定番素材。

🔸 特徴

  • 軽量かつ耐久性もあり、バランスが良い素材
  • 外装材やパネル、窓枠などに使われることが多い

🔸 メリット

  • 軽いので燃費が良く、走行性能にもプラス
  • 錆びにくく、屋外使用でも安心
  • 加工もしやすく、見た目もスタイリッシュ

🔸 デメリット

  • 鉄よりは強度が落ちるため、補強が必要なケースも
  • 断熱性が低く、別途断熱材を追加する必要あり
  • 木材よりコストが高く、入手性がやや悪い場合も

🔚 目的に合わせて素材を選ぼう!

素材加工のしやすさ重量断熱性メンテナンスDIY適性コスト感
木材◎(簡単)重め△(腐食に注意)安い
△(難しい)重い△(錆びやすい)中〜高
アルミ○(やや簡単)軽い×◎(錆びにくい)高め

DIYで扱いやすいのは「木材 or アルミ」。
ただし、断熱性・重さ・予算・工具の有無など、自分の状況にあわせてベストな選択をしていきましょう!

🧰 JW_CADでキャンピングカーを設計してみよう!

キャンピングカーの外装設計には、寸法や構造をしっかり可視化できる「CADソフト」があるととても便利です。
今回私が使ったのは、日本でも定番の無料CADソフト「JW_CAD」

2D設計に特化していて、初心者でも扱いやすく、レイアウトの試作やフレーム設計にも大活躍してくれました!

💡 JW_CADとは?

JW_CADは、日本国内で長年愛されている無料の2次元CADソフトです。
建築・機械設計の分野で幅広く使われており、シンプルな操作性と軽快な動作が魅力。

キャンピングカーDIYのような個人プロジェクトにも、気軽に取り入れられる設計ツールです。

🔧 JW_CADの特徴まとめ

特徴説明
✅ 無料で使える商用でもOK!コストゼロで導入できる
✅ シンプルな操作性初心者でも直感的に図面が描ける
✅ 日本語完全対応サポート情報やマニュアルが豊富
✅ 軽快に動く古めのPCでもサクサク動作可能

🚐 キャンピングカーDIYでの活用ポイント

JW_CADは「線で構成された正確な2D図面」が得意なソフトなので、以下のような設計にぴったりです👇

外装レイアウトの作成

  • 車体サイズに合わせた正確な寸法入力が可能
  • 窓・ドア・収納などの配置シミュレーションにも便利
  • デザイン案を視覚的に比較できる

📐 実際に「上面図・側面図・背面図」などを描いておくと、材料の準備や作業の段取りが一気に楽になります。

フレーム構造の設計

  • 骨組みの構成(30×40mm角材など)を寸法付きで設計
  • 材質・強度のバランスを考慮した設計ができる
  • 柱の間隔や補強箇所を事前に検討できるため、安全性アップ!

🪵 木材・アルミ・スチールなど、材料別に色分けするのもおすすめです。

🖱 JW_CADの基本操作(初心者向け)

JW_CADにはたくさんの機能がありますが、以下の操作を覚えるだけでも十分スタートできます!

  • 直線・曲線の描画:ベースになる輪郭やパーツの形状に使います
  • 寸法記入:正確な設計に必須。線の長さや位置関係を明示できます
  • レイヤー分け:外装・フレーム・内装などを分けて管理しやすく
  • 印刷・PDF出力:図面を紙に印刷したり、PDFとして保存&共有も可能

💬 実際にやってみると、思ったよりシンプルです!

🎯 JW_CADは“ちょうどいい”DIY設計ツール!

「本格的な3Dはちょっと難しい…」「でも正確な設計図は欲しい!」
そんな人にぴったりなのがJW_CADです。

  • 無料で導入OK
  • PCがあればすぐ始められる
  • キャンピングカーDIYにも実践的に使える

ぜひ、外装設計に取り入れてみてくださいね!

🔜 次回予告:実際に私が設計した流れを紹介します!

ここまで、キャンピングカーの外装設計の基本や素材、そして設計に使えるツール(JW_CAD)をご紹介してきました。

次回の記事では、いよいよ――

「私が実際にどうやってキャンピングカーの設計を進めたのか?」

を、順を追ってご紹介していきます!

✏️ 次回の内容(予定)

  • JW_CADで描いた実際の設計図の例
  • 設計時に意識したポイントや失敗談
  • 試行錯誤しながら進めた設計プロセス
  • 設計から実際の木材カットや施工へのつなげ方

「CADって難しそう…」
「設計ってどこから手をつけたらいいの?」

そんな不安を持っている方に向けて、
実際にやってみて感じたリアルな体験をベースにお伝えしていきます。

「これなら自分にもできそう!」と思ってもらえるような、等身大のDIY設計ストーリーになる予定ですので、お楽しみに!

次の記事はこちら

広告終わり 
ABOUT ME
ヒビキ
ヒビキ
日本一周を夢見るクラフター
「旅するクラフター日記」では、私が訪れた場所の写真、美しいクラフト作品の作り方、そして旅先でのエピソードをシェアしています。キャンピングカーでの旅の思い出や、作成したクラフト商品の紹介を通じて、あなたも一緒に旅しているかのように感じられるブログにしたいと思っています。クラフト商品については、販売するかどうかはまだ未定ですが、その魅力をお伝えしたいです。
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