キャンピングカーDIY

キャンピングカーDIY準備編 トラキャンのシェルを作る前にやることまとめ

Hibiki

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今回は、トラックベースのキャンピングカー(通称トラキャン)をDIYで作る前に、
車本体に対して事前にやっておいたことをまとめてみました。

「よし、シェルを作るぞ!」と勢いで作り始める前に、
実はやっておくと後が楽になる作業ってけっこうあるんです。

この記事では、実際に私がトラキャンDIYを始める前にやった”前準備”を中心に紹介していきます!

Contents
  1. 1. ナビの取り付け
  2. 2. リアカメラの取り付け
  3. 3. 荷台アオリの取り外し
  4. 4. 荷台のサビ取り・塗装(または木材補修)
  5. 5. キャビン外装の塗装・補修
  6. 6. バッテリー・タイヤ・整備まわり
  7. ✅ まとめ|“作る前”こそ、やることがたくさんある

1. ナビの取り付け

トラキャンのDIYを始める前、一番最初にやったのがナビの入れ替えでした。
というのも、もともと付いていたオーディオデッキには、

  • 地図がない
  • スマホで再生できない
  • CDダメ
  • FM/AMは何とか使える

と、とにかく旅向きではなかったんです。
これではせっかくシェルを作っても、運転が苦痛になってしまうと判断しました。

そこで以下のナビを導入しました。

【10インチ/QLEDディスプレイ】
           ATOTO S8 2世代 Premium

ATOTOは中華Androidナビの中ではかなり評判が良くて、
特にS8シリーズは「起動が早い」「機能が安定している」といったレビューが多かったので選びました。主な特徴はこんな感じ

主なスペック・機能

  • AndroidベースでGoogleマップなどのアプリがそのまま使える
  • スマホ連携(CarPlay/Android Auto)対応
  • Wi-Fi&Bluetooth搭載(テザリング運用OK)
  • バックカメラ入力
  • オーディオ出力も4ch対応で意外と音が良い
  • フルHD IPSディスプレイで画面も見やすい

配線・取り付けについて

このATOTOナビは汎用の2DINサイズなので、ボンゴのオーディオのところには取り付けられません。そのため、別途購入した日東工業のオーディオ取付キット(NKX-TS8D)を使ってトラックに装着しました。

取付作業はこんな感じの流れでした:

  1. センターパネルの取り外し
  2. 旧デッキを取り外し
  3. センターパネルの改造(ナビが入る穴を作る)
  4. カプラーを介してナビに配線接続(ハーネスは日東に付属)
  5. GPSアンテナ・Wi-Fiアンテナを設置
  6. USBケーブルをグローブボックスに延長
  7. テスト起動 → 設定画面で初期調整
  8. バックカメラ取り付け
  9. ナビ画面にバックカメラ画像を出せるか確認

と結構面倒そうに見えますが、やるだけの価値はあります!!
セットアップもやや面倒でしたが、スマホの操作に慣れていれば問題なく使えました。

詳しい取り付け風景については、別記事にまとめたいと思います。

一緒に買っておくと便利なもの

  • ラジオアンテナの延長ケーブル(距離が足りないので使う場合は必須)
  • 針金(配線を通すのに便利)
  • スマホテザリング用のデータSIM(またはルーター)

私はスターリンクminiを導入する予定でしたので導入まではスマホのテザリングで使っていました。

このナビがきになる方はこちら!!

2. リアカメラの取り付け

ナビの取付に続いて、次にやったのがリアカメラの設置です。
しかも今回は、2つのリアカメラを別々に取り付けました。
というのも、普通の車と違って、キャンピングカーDIYならではの事情があったからです。

🎥 なぜ2つもリアカメラを付けたのか?

取り付けたのはこの2つ:

  • ナビ接続用のバックカメラ
  • 電子ルームミラー用の常時リアカメラ

それぞれの役割は明確に分けています。

📍 ナビ用カメラの目的

主にバックギア連動の映像表示 シェルを載せていない状態での後方確認にも使う 映像はナビ画面に表示される(タッチ操作)

これはシェルを脱着できるトラキャンならではで、「シェルを外して運転する日」もあることを想定して設置しました。

📍 電子ルームミラー用カメラの目的

シェルを載せている時にルームミラー代わりとして使う 常時電源で走行中もリアの映像を表示 視界ゼロになるシェル取り付け状態でも安心
こちらは、電子ミラー本体に映像が常に映る仕様。「見えない後方をミラーとして補う」ためのものです。

⚠️ 配線が足りない!キャンピングカーあるある

一般的な乗用車であれば、カメラの付属ケーブルだけでリアまで配線が届くことがほとんどです。しかし、キャンピングカー(特にシェル付きのトラックベース)だと、荷台の奥行きが長い カメラの設置場所が遠い(リアバンパーより後方) キャビン〜荷台間に配線の通し穴がないという理由で、普通に配線したら長さが足りませんでした。

🔧 延長ケーブルで対応

そこで、それぞれのカメラに合わせて延長ケーブルを用意しました。
配線の通し方にも工夫して、フレーム下を這わせる 耐熱スパイラルチューブで保護 配線固定は金属タイラップ+テープで脱落防止
…と、振動や雨でもトラブルが起きないような処理をしておきました。

購入した延長ケーブルはこちら

🛠 取り付けで意識したこと

カメラの角度調整はナビ画面やミラーでリアルタイム確認しながら行う 防水処理(コーキング)はカメラの付け根&穴まわりに必須 カメラの位置はナンバープレート上に固定(できるだけ広角で映るように)
このへんをしっかりやっておかないと、夜間や雨天時の視認性が一気に落ちるので要注意です。

✅ 結果:2カメラ仕様は正解だった

キャンピングカー特有の「後ろが見えない問題」も、この2系統リアカメラ体制でかなり解決できました。バック時はナビの画面 走行中は電子ルームミラー シェル有り・無しに関わらず運用できる柔軟性おかげで、旅の安心感がかなりアップしました!

3. 荷台アオリの取り外し

トラキャンDIYでは定番の作業、荷台アオリの取り外し。DIYでシェルを荷台からはみ出して載せる予定なら、アオリは基本的にジャマになります。なので、私もシンプルにストッパーボルトを外して左右・後ろのアオリを取り外しました。

🛠 取り外し作業はとても簡単

アオリのヒンジ部分にスパナを当ててストッパーボルトを外すだけ 一人でも持てる重量(ただし意外と大きい) 外したアオリは保管
作業自体は特に難しいことはなく、ものの10分で終了しました。
そのぶん、「いつ外すか」が意外と大事なんです。

⚠️ タイミングには要注意!

実は、木材などの資材を荷台で運ぶ予定があるなら、アオリは付けたままの方が便利です。私もこのあと、骨組みに使う2×4材や30×40材、合板などをまとめ買いしたのですが、アオリを外した状態だと荷崩れしやすくて積みにくい(というか危ない)という問題がありあおりの重要性を認識しました。

✅ 結論:取り外すタイミングは「資材を運び終えてから」がベスト

最初の設計や計測まではアオリ付きでも問題なし 木材購入が済んで、いよいよ「組み立てるぞ!」という段階で外すのが◎アオリがあると資材の仮置きや仮組みもしやすい
「早く取り外してスッキリしたい!」と思いがちですが、“積み込みのしやすさ”という現実的な理由で、タイミングだけは考えておくと後悔しません!

4. 荷台のサビ取り・塗装(または木材補修)

トラキャンのシェルを載せると、トラックの荷台は完全に隠れてしまいます。
だからこそ、シェルを作る前にやっておくべき作業がこの「荷台の下地処理」です。

🛻 荷台には2種類ある

トラックの荷台には、ざっくり2パターンあります。
金属タイプ(鉄板むき出し) 木材タイプ(ベニア貼りなど)私のトラックは木材ベースの荷台だったんですが、どちらにもそれぞれ適した処理が必要です。

【金属タイプ】の場合

金属タイプの場合、最初にやるべきはサビ対策です。
ここをサボると、シェルの下でサビがどんどん進行して、最悪穴があくなんてことにも…。

作業の流れはこんな感じ:
表面のサビをサンダーで削る(軽度なら手作業でもOK) サビ転換剤を塗布して、落としきれなかったサビの進行を抑える 防錆塗料で塗装(黒系やグレーがおすすめ)

こうすることで、既存のサビを抑えつつ、新たなサビの発生も防げます。
この作業はDIYでも充分対応可能です!

【木材タイプ】の場合

木材タイプの荷台なら、ポイントは「劣化部分の補修」と「防水・防虫処理」
ベニアが傷んでいる場所は思い切って張り替え 新しい板材を使う場合は、両面に防水・防虫塗料を塗っておくのがおすすめ 仕上げに、全体を防水塗料で2度塗り
木材は湿気や虫に弱いので、事前の処理で耐久性が大きく変わります。
シェルを載せたあとでは手が入らないので、ここも“先にやるべきポイント”です。

🧱 最後にゴムマットを敷こう

金属・木材どちらの場合でも、仕上げに荷台サイズに合ったゴムマットを敷いておくのがおすすめです。

理由は2つ:
・床の保護(シェルの重み・振動から守る)
・滑り止め効果(シェルが走行中にズレにくくなる)

シェルと荷台は基本的に固定しますが、振動やブレーキで微妙に動く可能性があるため、こうした「下地対策」が後々の安心につながります。

✅ まとめ

荷台は「見えなくなる場所」だからこそ、最初にしっかり処理しておくのがコツ。
錆は早めに処理! 傷んだ木材は張り替え! 防水・防虫・滑り止めを忘れずに!
このひと手間が、シェルの耐久性や安全性に直結する大事なポイントになります。

5. キャビン外装の塗装・補修

DIYキャンピングカーとはいえ、見た目にはやっぱりこだわりたい!
ということで、私はキャビン(運転席まわり)の塗装と軽い補修を行いました。

なぜ塗装したのか?

理由は大きく2つあります。
・既存のトラックの色(白)が作業車感まる出しだったから
・中古車で細かいキズやくすみが多かったから

正直、気にしなければそのままでもOKですが、
私は「せっかく旅の相棒にするなら、新車っぽく見せたい!」という気持ちがあり、思い切って塗装に踏み切りました。

🚗 塗装方法は大きく2種類

ローラー・ハケ塗装

メリット:

  • 安い(塗料も道具もホームセンターで揃う)
  • 失敗しにくい(垂れづらく、扱いやすい)
  • 小さな面積から気軽に始められる

デメリット:

  • どうしても「DIY感」が出る 車本来のツヤや質感とは異なる

とにかく安く仕上げたい、まずは挑戦してみたい!という方にはぴったりです。

スプレー缶・スプレーガン塗装

メリット:

  • 車らしい質感・ツヤを再現できる
  • 均一に吹ければプロっぽい仕上がりに近づく
  • 好きな車の色を再現できる(※後述)

デメリット:

  • コストがかかる(缶の本数が多く必要)
  • 技術がやや必要(ムラ・垂れのリスクあり)
  • 養生や準備に時間がかかる

私はスプレー缶+色調合を選択

今回は、「スプレー缶で仕上がりにこだわる」方向でいきました。
さらに色にもこだわって、車の純正カラーコードをもとに調合してもらった特注塗料を使用しました。

たとえば、「あのSUVのマットグレーがかっこいいな」と思ったら、その車のカラーナンバー(例:36Cなど)を伝えれば、自動車用塗料店やオンラインでオーダー可能です。

🛠 作業の流れ(ざっくり)

作業は大きく以下の5ステップ:

  • 下地処理(足付け)→ 400番くらいの紙やすりで表面を軽く削り、塗料が乗りやすくする
  • パテ塗り(傷・へこみの補修) → 凹凸部分にパテを盛って乾燥させる
  • パテの成形 → 削って平らに整える。この作業は必要に応じて何度か繰り返す
  • 脱脂 → パーツクリーナーや専用脱脂剤で油分・ホコリをしっかり除去
  • 塗装 → スプレー缶で少しずつ重ね塗り(※一気に吹かないのがコツ)

最終的にこんな感じになりました。

✍️ 詳細な手順は別記事で紹介予定!

このパートでは流れだけを紹介しましたが、それぞれの工程にはちょっとしたコツや注意点がたくさんあります。
詳しい作業手順や使った道具・養生のコツなどは、後日別記事でまとめて紹介する予定です!気になる方は、ぜひそちらもチェックしてみてください。

6. バッテリー・タイヤ・整備まわり

トラキャンをDIYで作るとき、見落としがちだけど超重要なのが車両の整備まわりです。
「走れば大丈夫でしょ」と思っていると、あとで痛い目を見ることに…。

私も実際、作業中にバッテリーが上がってしまうという経験をしました。
ここでは、特にやっておいたほうがいい項目を紹介します。

🔋 バッテリーの交換

なぜこのタイミングで交換するのか?

シェルの製作に入ると、車をしばらく動かさなくなることが多いです。
1週間〜数ヶ月エンジンをかけない…なんてことも普通に起きます。
その結果、自然放電や暗電流でバッテリーが上がるリスクが高くなります。
実際、私も作業に集中していたら、エンジンがかからない状態に…。
急遽バッテリーを買いに走る羽目になりました。

バッテリー交換の目安

  • 使用から2〜3年経っていれば交換を検討
  • 環境によっては5年持つこともあるが、2年以上経過していたら要注意
  • シェル製作前に新品へ交換しておくと、作業中の安心感が全然違います

エンジンを定期的にかける、ソーラーチャージャーを繋ぐなどの対策もありますが、
不安があるなら早めに交換しておいたほうが確実です。

🛞 タイヤの交換

シェル製作後はタイヤ交換が困難に

トラキャンの構造上、シェルを載せるとタイヤ交換の難易度が上がります。
ジャッキアップできる場所が限られたり、スペアタイヤの位置が干渉するケースも。

なので、作る前に交換しておくのがベストなタイミングなんです。

タイヤの劣化チェック方法

タイヤのサイドウォール(側面)には製造年を示す4桁の数字が刻印されています。

例:3219 → 2019年の32週目に製造

この数字をチェックして、製造から4年以上経っていたら交換推奨。
キャンピングカーは重量があるので、3年以上経過していたら交換しておくと安心です。

ロードインデックスにも注意!

タイヤには「ロードインデックス(LI)」という負荷指数があり、
これが低すぎると車重にタイヤが耐えられず危険です。

選び方のポイント:

  • キャンピングシェルの重さを考慮して、高負荷対応のタイヤを選ぶ

わからない場合は、ガソリンスタンド・タイヤ屋・オートバックスなどの店員さんに相談するのが確実です。

✅ まとめ:足まわりの安心が旅の土台

DIYに夢中になると、つい整備を後回しにしがちですが、
キャンピングカーは“走ってこそ”の存在。

  • バッテリー → 作業中の不安を消せる
  • タイヤ → 重量に耐えられる足回りに
  • ホイール規格 → 安全性の基本

このあたりをきちんと整備しておくことで、
安心してシェル作りにも旅にも集中できる環境が整います。

✅ まとめ|“作る前”こそ、やることがたくさんある

トラキャン(トラックキャンパー)のDIYというと、
「木材を切って、骨組みを組んで…」というイメージが先行しがちですが、
実際にはシェルを作り始める前にやっておくべきことがたくさんあります。
今回ご紹介したように、

  • ナビやリアカメラの取付
  • 荷台の整備や補修
  • 外装の塗装
  • バッテリーやタイヤなどの足回りチェック

こういった作業を最初にやっておくことで、あとが本当に楽になります。
そして何より、安心してシェル作りや旅に集中できるんです。

「後でいいか」と思って後回しにすると、
塗装がしにくい、タイヤが交換できない、バッテリーが上がった…なんてトラブルにもなりかねません。
作業前の地味な準備こそが、快適で楽しいキャンピングカーライフの土台になります。

広告終わり 

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日本一周を夢見るクラフター
「旅するクラフター日記」では、私が訪れた場所の写真、美しいクラフト作品の作り方、そして旅先でのエピソードをシェアしています。キャンピングカーでの旅の思い出や、作成したクラフト商品の紹介を通じて、あなたも一緒に旅しているかのように感じられるブログにしたいと思っています。クラフト商品については、販売するかどうかはまだ未定ですが、その魅力をお伝えしたいです。
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