キャンピングカーDIY

キャンピングカーDIY外装設計【実践編①】実際に設計した流れと内容を全公開!

Hibiki

前回の記事では、キャンピングカーの外装設計における基本の考え方や、
実際に使えるおすすめの設計アプリ(JW_CAD)などを紹介しました。

「まだ読んでいないよ」という方は、先にこちらからどうぞ👇

今回は、いよいよ実践編!

実際に私がどのような流れで外装設計を進めたのか?
どこで悩み、どんな順序で考え、どう図面を作ったのか?など、
DIY初心者だった私のリアルな設計プロセスをお届けします!

📌 この記事(実践編①)では、図面を描く前に行った準備や設計の流れ、レイアウトを考えるときのポイントや注意点、なぜそのレイアウトにしたのかをまとめています。

次回(実践編②)では、実際に作成した設計図の内容やなぜそういう設計にしたのか、という背景や理由について、詳しくご紹介していきます!

Contents
  1. 🪵 使用した外装素材は「木材」に決定!
  2. ✨ キャンピングカーで何がしたい?
  3. 🗺 レイアウト設計の進め方|まずは“ラフでOK!”
  4. ✨ ここまで来たら、いよいよ“外装設計”へ!
  5. 📏 シェルの“サイズ”を決めよう!
  6. ✨ 実際のサイズはこうやって決めました
  7. 🌙 バンク部分のサイズはどう決めた?
  8. ⚠️ 注意:これは「内寸」で考えています!
  9. ✍️ フレーム構造を補強しながら設計
  10. 🛠 次回の記事では…

🪵 使用した外装素材は「木材」に決定!

キャンピングカーの外装素材としては、鉄・アルミ・木材などいくつかの選択肢がありますが、
私が選んだのは「木材」です。

鉄を選ばなかった理由

  • 錆びやすく、防錆処理の手間が大きい
  • 加工に溶接が必要で、DIYでは難易度が高め
  • 重量があるため、走行性能や燃費への影響も心配

❌ アルミを選ばなかった理由

  • 軽くて錆びにくいのは魅力だけど、溶接スキルが必要
  • 熱伝導率が高く、断熱材の追加処理が必須
  • 材料費が高く、コストが予算オーバー

✅ 木材を選んだ理由

  • 加工がしやすく、DIYに向いている
  • 自宅の工具だけでカット・組み立てが可能
  • 断熱性が高く、夏冬の車内環境を整えやすい
  • 必要な材料をホームセンターで手軽に揃えられる

もちろん、木材にも「重量がある」「防水処理が必要」といった課題はありますが、
「加工性」「断熱性」「調達のしやすさ」を総合的に見て、私のDIYスタイルには木材が最適でした!

🔨 実際に使った木材の種類や本数、組み方などは、次の記事で紹介する設計図の中で詳しくお見せしていきます。

✨ キャンピングカーで何がしたい?

キまずは「やりたいこと」を全部書き出してみよう!

キャンピングカーの設計、特に内装レイアウトを考えるときに、
最初にやるべきことは「自分は何をしたいのか?」を明確にすることです。

たとえば…

  • 長期の旅に使いたい?
  • それとも週末だけの車中泊?
  • リビング空間重視? それとも寝るだけの簡易スペース?

こうした「使い方」によって、必要な設備や間取りは大きく変わってきます。

でもこの段階では、“できるかどうか”は一旦忘れてOK!

現実的な制限(サイズや重量、コストなど)はあとで調整できます。
まずは、「理想の暮らし」「妄想レベルのワクワク」を全部書き出すことが大切なんです。

📝 私がやりたいこと・欲しいこと(欲張りリスト)

ちょっと欲張りかもしれませんが…(笑)
私が「こういうキャンピングカーにしたい!」と思って書き出した理想は、こんな感じです👇

  • 🍳 旅先で料理がしたいから、大きめのキッチンスペースが欲しい
  • 🧳 長期滞在にも対応できる収納棚をしっかり作りたい
  • 🛋 4人でくつろげるソファとテーブルが欲しい(対面式)
  • 💻 在宅ワーク用の作業スペースも確保したい
  • 🎨 クラフトの作業台もどこかに入れたい(これは譲れない!)
  • 🌙 バンク部分はごろごろできるリラックス空間にしたい
  • ☀️ 屋根の上でものんびり過ごせるようにしたい(天窓やフラットデッキ)

これ、全部入るの…?」って思いますよね?(笑)
でも最初はそれでいいんです!

この段階では、自分が本当に欲しいものを遠慮なく書き出すことが、後悔しない設計につながります。

💡 妄想すると、必要な設備が見えてくる

実は、こうして「やりたいこと」を書き出すと、必要な設備やレイアウトの方向性が自然と見えてきます。

やりたいこと必要な設備や構造
🍳 料理したいコンロ、水道、電子レンジ、冷蔵庫、換気扇
🧳 長期滞在したい上部棚、ソファ下収納、キッチン下収納
🛋 4人でくつろぐ対面式ソファ+テーブル+ベッド展開
💻 ワーク・趣味キッチンとは別の作業スペース
🌙 バンクでごろごろモニター、電源、バッテリー、Wi-Fi設備
☀️ 屋根でくつろぐ天窓、フラットな屋根構造、耐荷重

こんな感じで、「やりたいこと」をもとに設備を逆算していくと、レイアウトもぐっと現実味を帯びてきます。

✨ アドバイス:まずは妄想でOK!

「実際にこんなに入るの?」「作れるのかな?」という不安は誰でもあります。
でも今は、“夢を広げるフェーズ”。

あとで削ったり、現実に合わせて調整すれば大丈夫。
まずは、やってみたい暮らしを全開で妄想してみてください!

📺 実際のキャンピングカーを見に行ったり、YouTubeやSNSで他の人の車内レイアウトを見てみるのも、アイデアを広げるのにぴったりです。

🗺 レイアウト設計の進め方|まずは“ラフでOK!”

外装の全体像が少しずつ見えてきたら、
次に考えたいのが「どこに何を配置するか?」というレイアウト設計です。

とはいえ、この段階ではまだガチガチに決める必要はありません

私自身、最初はノートと定規で描いたラフスケッチから始めました。
CADソフトを使うのはもっと後。今はアイデアを広げるタイミングです。

💡 コツは「全体のイメージ」から入ること

レイアウトを考えるときって、どうしても細かい寸法が気になってしまいがちですが、
最初はそこまで詰めなくても大丈夫です。

むしろ大切なのは、

  • どうやって空間を使いたいか?
  • どんな導線があったら快適か?
  • どこで過ごす時間が一番長くなりそうか?

という全体の暮らしの流れをイメージすること

📝 実際にスケッチしてみると…

いろんな発見があります。

「あ、この窓の位置だとソファ動かしたほうがいいな」
「ドアを開けたとき、ここの通路ちょっと狭いかも…」
「テーブルと作業台、重なっちゃうな。じゃあ別の案で」

…みたいに、描いてみて初めて気づけることがたくさんあるんですよね。

私も最初は、「正解がわからない…」って悩みながら何枚も描き直しましたが、
その中で自然と“しっくりくる形”が見えてきました。

🧠 ポイントは「自由に何パターンも試すこと」

この段階では、

  • 寸法は大まかでOK
  • 1つの案に固執しない
  • 気になったらすぐ描き直す
  • どんな妄想でも描いてみる!

くらいのゆるさでOKです。

🧭 設計ツールで正確に図面を引くのは、もう少し先。
今は「アイデアを出す」ことに全力を注ぎましょう!

🏁 いよいよ、私のレイアウトをご紹介します!

ここからは、私が実際に描いてきたレイアウトスケッチの最終形をベースに、
どんな風にイメージを組み立てていったのかをご紹介していきます。

「何を優先するか?」
「どこをどうすれば使いやすくなるか?」
「理想を現実に落とし込むには、どう調整すればいいか?」

そんなポイントを意識しながら、少しずつ形にしていったプロセスをまとめました。

これからレイアウトを考える方にとって、
「最初から完璧じゃなくていいんだな」と感じてもらえたら嬉しいです。

🏕 私の最終レイアウト(ラフスケッチ)

ここが、私が試行錯誤の末にたどり着いたキャンピングカーの最終レイアウト案です👇
(※まだラフですが、この段階でかなりイメージが固まりました!)

🔍 このレイアウトのポイント

🚪 ドアはあえて“横”に配置!

DIYでトラキャンを作っている方の中には、後方にドアを設置している例が多く見られますよね。

でも実際にレイアウトを考えてみると、後ろにドアがあると導線の自由度が限られてしまうと感じました。

そこで私は、思いきってドアを横側に設置することにしました。

この配置にすることで、

  • 🚶‍♂️ 出入りがしやすくなる
  • 🪑 家具の配置や空間の使い方に自由度が生まれる
  • 📦 ドア横に「棚」を置いて、靴やちょっとした荷物の置き場にもできる

といったメリットを実感しています。

一見地味な工夫ですが、毎日の“使いやすさ”に直結するポイントだと思います!

🍳 キッチンと作業スペースをしっかり分けた設計

キッチンには、シンク・コンロ・冷蔵庫・電子レンジをまとめて配置。
さらに反対側に作業スペースを確保して、在宅ワークやクラフト作業にもしっかり対応できるようにしました。

「料理中に荷物が散らかる」「クラフトと生活が混ざる」などの問題を避けるため、完全に別スペースにしたのがポイントです。

🛋 どこからでもアクセスしやすい“くつろぎゾーン”

ソファ+テーブルは4人が座れる対面式レイアウトに。
どこにいても動線がスムーズになるように、バンク・キッチン・ドアからのアクセスを意識して配置しました。

🌙 バンクは階段付きで、くつろぎ空間に

左奥のバンク部分は、ちょっとした“ごろ寝スペース”として使う予定。
下には階段、横には作業スペースがあり、動線的にも使いやすさを重視しています。

💬 ラフでも“暮らしの流れ”を考えることが大事

図面にする前のこの段階で、

  • どこにどんな行動が生まれるか?
  • どう動くとストレスが少ないか?

をイメージしながらスケッチするだけで、設計全体がぐっとリアルになります

「生活してる姿が想像できるか?」を大切にすると、きっと満足度の高いレイアウトになると思います!

✨ ここまで来たら、いよいよ“外装設計”へ!

やりたいことも整理できた、ラフレイアウトもある程度見えてきた――
いよいよここからは、実際の図面づくりに進んでいきます!

この時点で、

  • 「窓はこのあたりかな」
  • 「ドアはここにしたい」
  • 「バンク部分は寝るスペースに…」

といったイメージが、頭の中に浮かんできているはずです。

ただ、図面として設計を始める前に、あと1つ大事なステップがあります。

📏 シェルの“サイズ”を決めよう!

外装設計に入るうえで避けて通れないのが、「シェル(居住空間)」のサイズ決定です。

これはベース車両(トラックなど)の荷台に載せる「積載物」として扱われるため、法律上の制限がしっかりあります。

🚛「大きすぎると走行が不安定に、小さすぎると希望の設備が入らない…」
このバランスを見極めることが、設計成功のカギになります。

📚 法的ルールは要チェック!

シェルのサイズは、道路交通法・道路運送車両法により、

  • 長さ:全長の10%までの前後はみ出しOK
  • 幅:全幅の10%まで左右それぞれに拡張可能(片方に10%以上のはみだしはNG!!)
  • 高さ:使用車両の制限内(例:軽トラは2.5m、普通トラックは3.8m)

といった条件があります。

✅ 詳しくは別記事「キャンピングカークラフト計画、始動しました!」で解説しています。

実際のサイズはこうやって決めました

ルールを確認したら、次は「自分のレイアウトに合ったサイズ感」を逆算していきます。

私の場合はこんなふうに考えました👇

💡 サイズ決定の思考例(私の場合)

  • 横向き就寝を想定 → 幅は最低でも 180cm 必須
  • ソファ+テーブルをベッド展開したい
  • キッチン:150cm + ベッド部分:150cm → 合計 約300cm の長さが必要

結果、「内寸:180cm × 300cm」 をベースに設計スタートしました。

🌙 バンク部分のサイズはどう決めた?

シェル本体のサイズが決まったら、次は“バンク部分”をどうするか?

ここは本当に悩みました…。
なぜなら、車両の前にせり出す構造なので、バランスと強度の見極めが難しいからです。

一般的には「前方10%までのはみ出しOK」ですが、
バンク部分の荷重は“構造の工夫”で支える必要があります。

🔧 私の場合のバンク寸法

  • 奥行き:約120cm(荷物を置いても一人が寝れるイメージ)
  • 幅はシェルと同じく180cm

今のところ、実際に走っていてもたわみは感じず、快適に使えています

⚠️ 注意:これは「内寸」で考えています!

設計でよくあるミスが、「設備のレイアウトは内寸で描いたのに、シェルの外寸ギリギリで設計してしまった」問題…。

要チェック!

  • 壁材+断熱材の厚みを考慮して、最低でも+10cm程度の外寸マージンを取ること
  • 外寸が積載制限ギリギリなら、断熱材を内装で調整する案もあり
  • 細かいパーツの厚み(ベニヤ・合板・内壁仕上げ)も忘れずに!

✍️ フレーム構造を補強しながら設計

  • ✅ 積載ルールを確認(はみ出し・高さ・幅の制限)
  • ✅ 自分のやりたいレイアウトをもとにサイズを逆算
  • ✅ 外寸と内寸の差を見越して設計する

この3つを押さえておけば、安心して図面づくりに進めます!

🛠 次回の記事では…

いよいよ、JW_CADで実際に描いた設計図をもとに、
私がどんなふうにレイアウトを図面に落とし込んでいったのかをご紹介します!

「図面ってどう描けばいいの?」
「どの順番で線を引いていくの?」
「レイアウトを図面化するうえで、気をつけたポイントは?」

…そんな疑問にもお答えしながら、実際の設計図やパーツ配置図を使って、よりリアルに設計の工夫を解説していきます

📐 DIYでキャンピングカーを設計してみたい方や、JW_CADに興味がある方は、ぜひ次回もチェックしてみてくださいね!

次の記事はこちら

広告終わり 

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日本一周を夢見るクラフター
「旅するクラフター日記」では、私が訪れた場所の写真、美しいクラフト作品の作り方、そして旅先でのエピソードをシェアしています。キャンピングカーでの旅の思い出や、作成したクラフト商品の紹介を通じて、あなたも一緒に旅しているかのように感じられるブログにしたいと思っています。クラフト商品については、販売するかどうかはまだ未定ですが、その魅力をお伝えしたいです。
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