🔋 DIYキャンピングカー電装まとめ:選び方と使ったパーツをすべて公開!

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電装パーツって後回しでいいの…?
キャンピングカーをDIYで作っていると、
「まずは外装から仕上げよう!」という気持ちになりますよね。
(わかります、私もまさにそうでした)
でも実際に作っていく中で、あることに気づいたんです。
「電装パーツの選定って、めちゃくちゃ外装に関わるじゃん…!」
たとえば…
- ソーラーパネルのサイズに合わせて屋根をどう設計する?
- バッテリーの重さに耐えられる床にするには?
- エアコンを使うなら、発電量とインバーターの容量はどれくらい必要?
どれも外装設計に“後から”関わってくる問題じゃなくて、
“最初に考えておかないと困る”ものばかりなんです。
実際、私は一度設計を進めたあとに電装のことを考え始めて、
「ここにパネルが入らない…」「床、補強し直し…?」と焦った経験があります。
そこで今回は、実際に私が選んだ電装パーツ(ソーラーパネル・バッテリー・インバーター・コントローラー)について、
- 選定の基準
- 候補に上がった商品
- 実際の使用感
などを、まとめてご紹介します!
これから電装パーツを選ぶ方はもちろん、
「設計とどう結びついてるの?」という方にも役立つはずです。
📌 この記事でわかること
- 🔋 ソーラーパネル/バッテリー/インバーター/コントローラーの役割と違い
- 🧮 発電量と消費電力から、必要なパーツ規模を割り出す方法
- 🛠️ 実際に選んだ商品と使用感(設置の工夫や注意点)
- 🛍 候補に上がったおすすめ商品も紹介(リンクあり)
- ✍️ DIYで電装を導入するときに気をつけたいポイント
☀️ ソーラーパネルってどんなもの?基礎からサクッと解説
キャンピングカーDIYで「ソーラーパネルを載せたい!」と思っても、
いざ選ぼうとすると種類が多くて、迷いますよね。
- 単結晶と多結晶ってなにが違うの?
- ペラペラの薄いやつでも大丈夫?
- 結局どれが一番いいの?
そんな疑問をお持ちの方のために、
このパートではソーラーパネルの基礎と、私が選んだタイプについて解説します!
🔌 ソーラーパネルとは?
ソーラーパネルは、太陽の光(光エネルギー)を電気(直流)に変換してくれる装置のこと。
昼間に発電し、コントローラーを通してバッテリーに蓄電し、夜や曇りの日に使えるようにします。
つまり、「電源のない場所で電気を使いたい!」を叶えてくれる、キャンピングカーにとっての“屋根の上の発電所”なんです。
🔍 ソーラーパネルの種類と違い
ソーラーパネルには、大きく3つのタイプがあります:
種類 | 特徴 | 向いている人 |
---|---|---|
単結晶 | ・変換効率が高い(=少ない面積でたくさん発電) ・高温でも性能が落ちにくい ・見た目が黒っぽくスタイリッシュ | コンパクトな屋根面でも効率よく発電したい人 |
多結晶(複結晶) | ・価格が安め ・変換効率はやや劣る ・青みがかった見た目 | コスト重視・広めの屋根に設置できる人 |
フレキシブル(薄型) | ・軽量・薄型で曲面に貼れる ・取付自由度が高い ・ただし耐久性は低め | とにかく軽く仕上げたい or 屋根が湾曲している人 |
🧱 パネルの構造はどうなってるの?
ソーラーパネルは、以下のような層構造になっています:
[ 表面ガラス ] ← 日光を通しつつ保護
[ 発電セル(シリコン)] ← 電気を作る心臓部
[ バックシート/フレーム ] ← 耐久性・固定のため
☀️ フレキシブルパネルは、この「表面ガラス」と「フレーム」がない(or薄い)ので軽量ですが、
そのぶん紫外線や衝撃に弱く、寿命も短めになる傾向があります。
💡 結局どれを選べばいい?
私自身、いろんなタイプを調べましたが、最終的には「単結晶のフレーム付きパネル」を選びました。
理由は…
- 発電効率がよく、少ない枚数で済む
- 雪や風にも強く、耐久性が高い
- 取り付けにあたって強度のある構造材にも合う
というバランスの良さがあったからです。
🔋 実際に選んだソーラーパネルと、その理由
- パネル仕様:単結晶270W(フレーム付き)
- 設置枚数:3枚(合計810W)
- 設置場所:屋根後方に横並び
前方スペースは、屋根に登れる“くつろぎゾーン”として確保したかったので、
ソーラーパネルは後方ギリギリに並べて配置しています。
✅ どうして「270W × 3枚」にしたのか?
理由はひとつ。「夏の暑さをしのぎたい=エアコンを動かしたい!」という思いからです。
- 12V駆動の車載用エアコンを採用したとはいえ、冷房を使えばバッテリーの消費量はかなり大きくなります。
- 「日中に太陽が出ている時間帯に、なるべく直接エネルギーを取り入れたい」と考え、発電力は最優先項目でした。
また、屋根のスペースを考慮して、
- 前方はくつろぎスペースなのでソーラー設置NG
- 後方に3枚ギリギリ並べて、通路分だけ前方を空ける
というバランスを取りました。
✅ 実際に使ってみた印象は?
- 快晴時で最大805Wを記録(一瞬ですが)
- 条件が悪くても500W以上を安定して発電
- 冬や曇りの日は発電が落ちるものの、エアコンを使わない前提なら十分
- LED照明などだけであれば、全く問題なし
🛒 私が使っているソーラーパネル
実際に使用しているのは、こちらの単結晶ソーラーパネル:
Amazonでもいろいろ売っていますが、まずはこのソーラーオフのサイトを見ることをお勧めします。
家でも使われているソーラパネルなのでV数が高いものが多いですが、上記リンクのように20ボルト前後の物もあります。私のキャンピングカーはソーラパネルを3枚しか置けない。しかも、300Wタイプは幅が広かったので無理、200Wでは発電量が足りないとなってこの270Wのソーラパネルに行きつきました。
💡 他に候補に上がっていたソーラーパネルと、それぞれの特徴
1. 多結晶タイプ(コスパ重視)
- 価格が安く、初期投資を抑えたい人に向いている
- 発電効率は単結晶より劣るが、屋根のスペースに余裕がある人には問題なし
当時は何個かあり検討していたのですが、今は売っていないみたいです。
2. フレキシブルタイプ(軽さ・施工性重視)
- とても薄くて軽い。曲面にも貼れるので、特殊な屋根形状でも対応可能
- ただし耐久性に不安があるため、長期使用には注意
おすすめな人:「屋根に穴を開けたくない」「重さを徹底的に抑えたい」「軽キャンピングカーを作っている」人
📌 まとめ:パネル選びで意識したいこと
- 「何に電気を使いたいか?」を明確にする
- 屋根のスペース・耐荷重を考慮して設置位置をシミュレーション
- 将来的な増設のしやすさも考えると◎
🔋キャンピングカーDIY:バッテリーの選び方と実際に選んだモデル
キャンピングカーの電装を考えるうえで、バッテリー選びは超重要なポイント。
なぜなら、「どれだけ電気を使えるか?」はバッテリー容量で決まるからです。
照明・冷蔵庫・換気ファン・スマホ充電…
さらに真夏にはエアコンも使いたい!
そんな私がどうやってバッテリーを選んだのか?
そして実際に選んだモデルと、検討していた他の候補もあわせてご紹介します。
✅ バッテリー容量は「1日の消費電力」から逆算!
バッテリー選びの基本は、「1日で使う電力量」をベースに考えること。
私の場合はこんな感じ:
- LED照明(夜間使用)
- ポータブル冷蔵庫(常時稼働)
- 換気ファン・換気扇(気温に応じて)
- スマホやノートPCの充電
- そして真夏のエアコン!
エアコンまで考えると、最低でも400Ah以上は必要と判断しました。
✅ 実際に選んだのは「460Ahのディープサイクルバッテリー」
- 12V仕様・リン酸鉄リチウム(LiFePO4)
- 安全性・寿命の長さが大きな魅力
- 重量はあるけど、1台で済む安心感が強い
ちなみに、本当は2台で合計900Ah以上にしたかったのですが…
- 予算が厳しかった…
- 内装を進めていく中で「バッテリー2台分の収納スペース確保ってめっちゃ大変!」と実感
この2点が理由で、大容量1台構成に決定しました。
✅ 消費電力とバッテリー容量のバランスも重要!
バッテリーのサイズを考えるうえで、以下のような“ズレ”に注意が必要です:
状況 | 問題点 |
---|---|
1日の消費電力がバッテリー容量を上回る | → バッテリーが小さすぎる/使いすぎ |
ソーラーパネルよりバッテリー容量が小さい | → 発電分を貯めきれず、ロスが出る |
「ソーラーで発電して、バッテリーに貯めて、必要なときに使う」
この流れがスムーズじゃないと、せっかくの電装も力を発揮できません。
✅ 他に検討していたバッテリー候補
● リン酸鉄リチウム 280Ah(安価モデル)
- 初期費用を抑えられる
- 複数台を並列接続して容量アップもできる
- でも、管理や配線がやや複雑
● AGMバッテリー(鉛タイプ)
- 安価だが、重量が重く充電効率も悪い
- メンテナンスの手間も多く、私は見送りました
できることなら、リン酸リチウムイオンバッテリーを選びましょう。
💡 バッテリー選びのポイント
- リン酸鉄リチウム(LiFePO4)がおすすめ!→ 長寿命・安全性・メンテナンスフリー
- まずは「何にどれだけ電気を使うか?」を洗い出そう
- スペース確保・配線計画・固定方法も忘れずに!
🔌 ポータブル電源という選択肢もアリ!
もし、「DIY配線まではちょっと…」という方には、ポータブル電源がおすすめ!
【検討していたモデル】EcoFlow DELTA Pro ポータブル電源 3,600Wh
- 配線不要! 届いたらすぐ使える
- コンセント・USB・シガーソケットなどポート豊富
- MPPTコントローラー内蔵でソーラー充電にも対応
- サイズ感も◎で、キャンプや車中泊に最適!
私が選ばなかった理由は「拡張性」と「本格設置との相性」でしたが、
気軽に電気を使いたいだけなら、これが一番手軽!という印象でした。
必要な電力から逆算!インバーターの選び方
インバーターは「12Vの直流(DC)電源を100Vの交流(AC)に変換する装置」。
つまり、家庭用の家電を車内で使いたいときに必要な機材です。
ただし…ここで大切なのが、
- どの家電をインバーターで動かすのか?
- 常時使うのか?たまに使うのか?
このあたりをハッキリさせておくこと。
✅ 私が考えたポイント
- 常時使う家電(冷蔵庫・エアコン)は12Vタイプで用意 → 100V変換を通さないほうが効率的だし、インバーターに頼らなくて済む!
- 一時的に100Vが欲しいとき用に、少し余裕あるモデルを用意 → パソコン、工具類、電子レンジなど“ときどき使うもの”をカバー
実際に使っているのはこちら!
【選んだインバーター】正弦波インバーター 2000W(12V→100V)
出力に余裕があり、ちょっとした家電はほぼすべて動かせる安心仕様。
普段は待機状態にして、必要なときだけ電源ONにして使用しています。
- ピュアサイン波(正弦波)で家電に優しい
- 最大瞬間出力は4000W前後(モデルによる)
- 冷却ファン付きで夏場も安定
- リモコン操作可のモデルもあり、配置しやすい
実際に動かしたもの:
ノートPC充電、電動工具、電気ケトル(短時間)など。
候補だった商品はこちら
【コンパクト重視派なら】小型インバーター 1000Wクラス
普段から大きな電力を使わない、もしくはエンジンをかけて使う前提なら、こちらも十分アリ。
- 価格が手頃で導入しやすい
- 消費電力の少ないライトキャンパー向き
- バッテリー負担も軽くて済む
ただし…消費電力がギリギリなもの(電子レンジ、炊飯器など)は使用不可な場合もあるので注意!
⚡ インバーターに頼りすぎない“工夫”も大事!
インバーターで何でも動かそうとすると、当然ながら「大きな容量」が必要になり、それに伴ってバッテリーやソーラーパネルも大型化。コストもグッと上がってしまいます。
そこで私は、できるだけインバーターの出番を減らす方向で工夫しました。
たとえば、こんな感じ:
- IHコンロをやめて、アウトドア用のガスコンロに → カセットボンベで使えるので、電気を一切使わず調理できる!
- 夜間はUSB充電式のLEDランタンを活用 → 昼間にソーラーで充電しておけば、夜はバッテリーを使わずに照明が使える!
- エアコン・冷蔵庫は12Vタイプを選んで、インバーターを通さない設計に → 効率も良く、電力ロスを減らせる
こういった“電気を使わない選択肢”や“必要なときだけ使う”工夫を積み重ねることで、大容量インバーターを避けながらも、快適な暮らしが実現できます。
⚡ コントローラーは電装システムの“頭脳”!選び方と制限の話
キャンピングカーの電装で、ちょっと地味だけど超重要なパーツが「チャージコントローラー」です。
ソーラーパネルで発電された電気は、そのままではバッテリーに適した形になっていません。 この電気を適切な電圧・電流に調整してくれるのが、チャージコントローラーの役割です。
🔌 ソーラーパネル → コントローラー → バッテリー という流れ
私のシステムでは、
- ソーラーパネル:270W×3枚(合計810W)
- 電圧:パネルからは約20Vで出力
- バッテリー:12Vシステム
という構成です。
MPPT(最大電力点追従制御)コントローラーを使うことで、 20V前後の発電電圧を12Vに下げつつ、電流はアップ(昇流)させる仕組み。
🔍 コントローラーの定格、ちゃんと足りてる?
私が使用しているのはこちらのMPPTチャージコントローラー:
スペック上の対応は以下のとおり:
システム電圧 | 最大入力(ソーラーパネル) |
---|---|
12V | 900W |
24V | 1800W |
36V | 2600W |
48V | 3200W |
→ 私の810W構成は余裕で対応内です!
でも、気になったのは「電流」側の上限
12Vで810Wをフルで発電するとき、
理論的には…
810W ÷ 12V = 67.5A
つまり、最大で67.5アンペア流れる可能性があるんです。
でも、私のコントローラーは60Aまでしか出力できない仕様。
❗ じゃあ足りてないの?
はい、厳密にいえば “フル発電時に7.5A分は使いきれずカット” されている可能性があります。
でもこれ、常に問題になるわけではありません。
実際は…
- 太陽の角度や雲の影響で、パネルが常時810W出すことは稀
- バッテリーが満充電に近づけば、流れる電流も自然と下がる
- 実質60Aを常時超えることはほとんどない
✅ 結論:60Aでも実用上は問題なし!
とはいえ、ピーク時の“ムダ”が気になる人や、 今後ソーラーパネルを増設する予定があるなら…
次回は70Aや80Aのコントローラーも検討してもいいかも?
ちなみに今回の構成では、電圧(20V×810W)や最大入力(900W)に関しては余裕があるため、オーバーヒートや故障の心配も特にありません。
🔧 コントローラー選びで気をつけたいポイントまとめ
- 自分のソーラーパネルの合計W数と電圧を確認
- バッテリーが12Vなら、コントローラーの“12V時最大入力W数”をチェック
- フル発電時のアンペア数が、出力上限を超えていないか?
- 今後の増設も見越して、少し余裕のあるモデルを選ぶのが吉!
私の構成をベースに“余裕を持たせたい”方はこちら!
私の構成(ソーラーパネル810W/12V)では、
60AのMPPTコントローラーを使っていますが、理論上はギリギリのライン。
「もっと余裕のある構成にしたい」
「将来的にソーラーパネルを増やしたい」
という方には、もうワンランク上のコントローラーもおすすめです。
おすすめポイント:
- 12Vシステムで最大1300Wまで対応(余裕あり!)
- MPPT制御で最大効率の充電を実現
- 将来的にパネルの増設を視野に入れている方に最適
※サイズが少し大きくなるので、設置スペースには注意。
「キャンピングカーの屋根にあと1枚増やすかも…」
そんな可能性があるなら、最初からこのくらいのスペックがあると安心です!
🧭 まとめ:電装の選定は「暮らし方」から逆算しよう
今回紹介したように、ソーラーパネル・バッテリー・インバーター・コントローラーといった電装システムは、
「どんな暮らしをキャンピングカーでしたいか?」によって、選ぶべき構成が大きく変わります。
たとえば──
- 夏場にエアコンを使いたい人と、そうでない人では「必要な発電量」も「バッテリー容量」も違う。
- 調理に電気を使うかどうかで、インバーターの出力も変わる。
- 使い方に合わせて、**ソーラー優先か?充電や発電機を併用するか?**も検討ポイントになります。
高いパーツを買えば安心…というわけではなく、
「どこにお金をかけるか?」「どこで工夫するか?」のバランスを取るのが一番大事だと、私は実感しました。
そのためには、まずは自分のスタイルを明確にしつつ、
構成全体を見ながら「逆算して選ぶ」視点がとても役立ちます!
🔧 次回は「窓・天窓の選定&取り付け詳細編」へ!
今回は外装に使ったパーツの選定と構成をざっくりご紹介しましたが、
次回はその中でも特に悩みどころの多かった 「窓」と「天窓」 にフォーカスした記事をお届けします。
- キャンピングカーに家用の窓は本当に使えるのか?
- 船舶用の天窓を選んだ理由と、その取り付け方法
- 実際に使ってみた感想とメリット・デメリット
- 設計とのすり合わせで注意したポイント など…
「窓をどうするか」で悩んでいる方には、きっとヒントになるはず!